ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、多糖類の一種で、体内に広く存在する高分子化合物です。特に皮膚、軟骨、結合組織、眼球の硝子体など、様々な組織や器官に含まれています。
ヒアルロン酸は、細胞間物質の一部であり、細胞と細胞の間の隙間を満たすことで、組織の弾力性や柔軟性を保ち、潤滑作用も持ちます。また、保水力が非常に高く、水を蓄えることで、肌のうるおいを保つ効果があります。
ヒアルロン酸は医療や美容分野でも利用され、関節炎の治療に用いられるほか、美容注射や化粧品に配合されることで、肌の保湿やハリ・ツヤ感を与える効果が期待されます。
ヒアルロン酸の活用
美容歯科においてヒアルロン酸は、口周りの美容効果を高めるために使用されます。
- リップリフトヒアルロン酸を注入することで、口角を上げてリップリフト効果を得ることができます。この方法は、口角が下がっているために口元が陰気に見える方や、唇の輪郭がぼやけてしまっている方におすすめです。
- 口周りのしわ・たるみの改善ヒアルロン酸を注入して、口周りのしわやたるみを改善することができます。特に、笑った時にできる口元のしわを目立たなくすることができます。
- ボリュームアップ歯周組織や歯茎をヒアルロン酸で補充することで、歯周組織や歯茎のボリュームアップを図ることができます。これにより、歯並びの整形や、口元のバランスを整えることができます。
- ほうれい線やマリオネットラインの改善ヒアルロン酸を注入して、鼻の横のライン(ほうれい線)や、口角から下に伸びるしわ(マリオネットライン)を改善することができます。これにより、若々しい印象を与えることができます。
ただし、ヒアルロン酸にはアレルギー反応が起こることがあり、注入後に腫れや痛みが生じることがあるため、十分な診察の上でリスクや注意点を理解することが必要です。
ヒアルロン酸の禁忌症
- ヒアルロン酸に対するアレルギーがある場合
- 免疫不全状態のある場合
- 自己免疫疾患の患者様
- 炎症部位への注入が禁忌とされている場合
- 妊娠中や授乳中の女性