ホワイトニング

ホワイトニングは、歯の表面についた黄ばみやしみを取り除き、より白く輝かせる治療方法です。歯科医院で行うホワイトニングは、専用の薬剤を使用して、歯のエナメル質に染み込ませることで、しみや黄ばみを浮き上がらせ、取り除く効果があります。
ホワイトニングには、歯科医院での施術と自宅でのケアの2種類があります。歯科医院での施術は、専用のホワイトニング剤を使用して、専用のランプやレーザーを照射することで、比較的短時間で効果的に歯を白くすることができます。一方、自宅でのケアは、ホワイトニング剤を歯ブラシやマウスピースを使用して数週間から数か月かけて使用する方法です。
ただし、ホワイトニングにはいくつかの注意点があります。例えば、ホワイトニング剤が歯に合わない場合、歯の神経を刺激して歯痛を引き起こすことがあります。また、歯の表面がすり減っている場合や、詰め物や差し歯がある場合には、ホワイトニング剤が効果を発揮しにくい場合があります。
当院では、患者様の歯の状態をしっかりと診て、適切な方法でのホワイトニングをご提案しております。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行われるホワイトニングです。専用のホワイトニング剤を使用し、専用のランプやレーザーで照射することで、比較的短時間で歯を白くすることができます。この方法は、効果が高く、すばやく結果を出すことができるため、急いで歯を白くしたい場合には適しています。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自宅で就寝時など一晩ホワイトニング剤を塗布したマウスピースを歯に装着し、数週間から数か月かけて歯を白くしていく方法です。比較的長い時間ホワイトニング剤を使用することで、徐々に歯を白くしていくため、効果が出るまでに時間がかかりますが、効果が長持ちするため、長期的に歯を白く維持したい場合には適しています。
- ホワイトニングは、個人差や歯の状態によって効果が異なることもあります。特に、歯の表面に付着している色素が深い場合や、歯の内部に変色している場合は、効果が限定的であることがあります。
- ホワイトニング後は、歯の表面が一時的に敏感になることがありますが徐々に慣れていきます。
オフィスホワイトニングの流れ
- ホワイトニング前の歯科検査ホワイトニングの前に、歯の状態を確認します。虫歯や歯周病などの治療が必要な場合は、それを先に行います。また、歯の色調やホワイトニングに適しているかどうかを確認するために、口内写真を撮影することがあります。
- 歯面のクリーニングホワイトニング剤を塗る前に、歯面の汚れを落とすため歯石や歯垢を取り除きます。歯面が清潔になることで、ホワイトニング剤の効果が高まります。
- 口腔保護具の装着ホワイトニング剤が歯面以外の部分に触れないように、口腔保護具を装着します。この保護具は、口の中を広く開いた状態での使用が必要になるため、少し不快感を感じることがあります。
- ホワイトニング剤の塗布専用のホワイトニング剤を歯の表面に浸透するように塗布します。このホワイトニング剤は市販されておらず、適切な量と使用法を熟知した知識のあるスタッフによる使用が必要です。
- 光照射ホワイトニング剤を塗布した歯面に、専用のランプやレーザーなどの光を照射します。この光照射によって、ホワイトニング剤の効果が高まります。
- ホワイトニング剤の除去ホワイトニング剤を塗布して光照射が終わったら、ホワイトニング剤を除去します。専用の器具を使用してホワイトニング剤を丁寧に除去します。
- 結果の確認ホワイトニングの効果を確認するために、再度口内写真を撮影することがあります。この写真を見て、ホワイトニングが効果的に行われたかどうかを確認します。
ホームホワイトニングの流れ
- ホワイトニング前の歯科検査ホワイトニングの前に、歯の状態を確認します。虫歯や歯周病などの治療が必要な場合は、それを先に行います。また、歯の色調やホワイトニングに適しているかどうかを確認するために、口内写真を撮影することがあります。
- 歯型採得専用のマウスピースを作成するために、患者様の歯型を採得します。
- マウスピースの作成歯型をもとに、専用のマウスピースを作成します。このマウスピースは、患者様の歯に合わせた形状になっており、薬剤を均等に歯に塗ることができます。
- 歯面のクリーニングホワイトニング剤を塗る前に、歯面の汚れを落とすため歯石や歯垢を取り除きます。歯面が清潔になることで、ホワイトニング剤の効果が高まります。
- 薬剤の受け取りと使い方の説明ホワイトニングに使用する薬剤を当院よりお渡しします。薬剤の種類や量、使い方、注意点などをご説明しますので。通常、薬剤はジェル状になっており、マウスピースに均等に塗り、装着後一定時間放置します。
- 自宅でのホワイトニング自宅でマウスピースに薬剤を入れ、歯に装着し、指示された時間だけ放置します。ホワイトニングを行う期間は、個人差や歯の状態によって異なりますが、1ヶ月以上の期間が一般的です。
- 結果の確認とメンテナンスホワイトニング期間終了後、再度診察し、ホワイトニング効果を確認します。その後、定期的なメンテナンスを行うことで、ホワイトニング効果を長期間維持することができます。
禁忌症
- 虫歯や歯周病の進行している場合ホワイトニング剤が歯や歯茎の炎症を悪化させる可能性があるため、治療を行ってからホワイトニングを行う必要があります。
- 妊娠中または授乳中の場合ホワイトニング剤が胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、安全性が確認されるまでは控えることが推奨されています。
- 歯が敏感な場合ホワイトニング剤が歯の神経に影響を与えるため、歯が敏感な場合はホワイトニングを行う前に治療を行う必要があります。
- 健康状態による禁忌症高血圧や心臓病、肝臓病、腎臓病、アレルギーなど、健康状態によっては禁忌症となる場合があります。
- 前歯が詰め物や被せ物で補修されている場合ホワイトニング剤は詰め物や被せ物に効果がないため、色の違いが目立つ可能性があります。
- 前歯の色素沈着が重度の場合ホワイトニング剤によっては、重度の色素沈着に対して効果があまり期待できない場合があります。
ホワイトニングを行う前には、必ず歯科医師に相談し、禁忌症がないか確認することが重要です。